ギャバ(GABA)はγーアミノ酪酸の略称です。動物体内や玄米、お茶、野菜、果実に含まれますが、タンパク質を構成しない非タンパク系アミノ酸の一種です。人の体の中では中枢神経系に多く存在し、神経の興奮を抑制する神経伝達物質として機能するアミノ酸です。
　また間脳の視床下部・下垂体に働きかけ、人成長ホルモン(HGH)の分泌を促して、内臓疲労の改善、睡眠の改善・促進、記憶・気力・気分の改善等、老化に伴う現象を改善させると言われています。
　過剰摂取したギャバは肝臓で速やかにエネルギーとして利用されるため、副作用の心配がないばかりでなく、肝臓の元気を増大させてくれます。

　ギャバ(GABA)には経口投与(3000mg／日)による脳血流改善効果が確認されており、脳代謝賦活剤として医薬品に承認されていますが、平成13年の厚生労働省の薬食区分見直しにより食品としての扱いが可能となりました。

　トリプトファン(Trp)は体内で合成することのできない必須アミノ酸の一種です。体タンパクを構成するために欠かせないだけではなく、セロトニンやメラトニン(*)などの重要な神経伝達物質を作るためにも不可欠のアミノ酸です。
　トリプトファン(Trp)は医薬品分野では抗うつ剤や不眠症薬の主原料として、臨床栄養分野ではアミノ酸輸液、経口・経腸栄養剤などの成分として、食品分野では食品添加物として用いられています。

(*)…トリプトファン(Trp)から脳内で合成される＜セロトニン＞は爽快で、積極的な気分を作り出してくれる神経伝達物質です。不足すると気分障害(うつな気分など)に陥りやすくなると言われています。
セロトニンは昼間働く神経伝達物質ですが、日照時間が短くなったり暗くなると＜メラトニン＞という物質に転換されます。メラトニンは“眠りのホルモン”と呼ばれ、不足すると睡眠時間が短くなったり、不眠を生じやすくなります。