【特集!】血栓症対策のための機能性食品(2)~ 脂質異常症と血栓 ~
皆様こんにちは。管理栄養士の奥みゆ貴です。
寒さの厳しい毎日が続いていますが体調などは崩されていらっしゃらないでしょうか。
風邪やインフルエンザに感染しないよう、日頃から栄養バランスを整えることと、
十分な睡眠をとるよう心がけたいですね!
さて、本日は「血栓症」の最も危険な要因「脂質異常症」について
追ってまいります。
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◆ 脂質異常症と血栓
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脂質異常症は血液中にいわゆる悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多く、
善玉(HDL)コレステロールが少ない状態で診断されます。
つまり“血液ドロドロ”の状態。。。
悪玉(LDL)は活性酸素の影響などで酸化LDLになり、酸化LDLが増えると
これを異物とみなして免疫細胞のひとつであるマクロファージが集まり、
血管の内壁にプラークという“おでき”のようなものをつくります。
その結果、血管内壁は厚くなり血液の通り道が狭くなってしまいます。
さらにプラークがなんらかの原因で破裂すると、
それを修復するために血小板が集まり、かさぶたのようなものをつくって
血液の通り道を塞ぐようになります。
これをくり返すうちにかさぶたが重なって血栓をつくり、
血液の流れを止めてしまうことになります。
そして血液の流れが止まると、心臓や脳の細胞に酸素や栄養が届かなくなり、
心筋梗塞や脳梗塞などに繋がってしまうのです。
中性脂肪値が高くなる要因としては、第一に挙げられるのが菓子や脂肪分の多い
食べ物の摂り過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、そして食事自体の量が多いこと、
運動不足などが挙げられます。
ある日突然襲ってくるかもしれない血栓症に対し、
何よりも大切なのが「予防」です。
日頃の食事や運動の生活習慣を見直し“きれいな血液”を保つことが大切ですね。
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いかがでしたでしょうか?
これまで2週にわたって、血栓症の概要とその一番の危険因子である
「脂質異常症」についてご説明して参りました。
さて、次回から本題です。
「血栓をできにくくする」「血栓を溶解する」などで有名な食材や
成分についてご紹介して参りたいと思います。
ぜひ皆様も参考にして、“血液サラサラ”を目指しましょう!
それではお楽しみに!!