【特集!】血栓症対策のための機能性食品(3)~ ナットウキナーゼ ~
皆様こんにちは。管理栄養士の奥みゆ貴です。
今月は、1月20日~2月19日の「血栓予防月間」にあたって、
【血栓症対策】についてお届けしています。
本日と次週は「血栓をできにくくする」「血栓を溶解する」のに役立つ
食材や成分についてご紹介して参りたいと思います。
本日は、日本の伝統食であるあの食品成分です!!
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◆ ナットウキナーゼ
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名前の通り「納豆」に含まれる成分で、発酵する際に生産される
ネバネバ部分のたんぱく質分解酵素です。
1980年代にフィブリン(血栓の素となるタンパク質)を溶解する酵素が
「ナットウキナーゼ」として命名されました。
ナットウキナーゼは血栓を直接溶かす働きのほか、体内が持つプラスミンや
ウロキナーゼという線溶酵素を活性化することもわかっています。
また、血圧降下作用、血小板凝集抑制作用の他、血流促進作用も認められ、
肩こりの緩和も報告されています。
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◆ 摂取量の目安
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血栓を溶かすナットウキナーゼの活性を示す単位を「FU」と表し、
摂取量は1日に2000FUが目安として推奨されています。
納豆1パック50gには、平均1500FUのナットウキナーゼ活性がありますので、
単純に計算すると1日1パック以上が目安となります。
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◆ ナットウキナーゼとビタミンK2
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しかし、食品としての「納豆」には、ひとつ問題点があります。
血栓溶解を促す成分「ナットウキナーゼ」が含まれている反面、
血液凝固を促進する「ビタミンK2」も含まれています。
ビタミンKは、骨の形成や止血などに役立つ栄養素であるため、
血栓症患者などに処方される血液を固まりにくくする医薬品「ワルファリン」を服用
されている方は、「ビタミンK2の拮抗作用」により効果が減弱されるため、
納豆などのビタミンK2を多く含む食品の摂取は医師により制限されています。
その点、ナットウキナーゼ単体ならその様な方でも安心して
摂取することが可能です。
ストレスの多い方、血圧が高めの方、高脂血症や糖尿病などで
血液粘性が心配な方はサプリメントでの摂取もお勧めします。
(当店取り扱いサプリメント)
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【1粒に2000FU含有】 ナットウキナーゼ2000 60粒
https://www.548090.jp/SHOP/NAT01.html
⇒わずか1粒で1日の推奨量2000FUを含有していますので飲みやすく、
続けやすいのが特長です。もちろんビタミンK2は除去されています。
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以上、本日はナットウキナーゼについて解説しました。
日本人にとって身近な食品「納豆」は、良質な植物性たんぱく質、
ビタミンKも豊富である上、発酵により素晴らしい成分が含まれています。
私も大好きなので毎日摂り入れていきたいと思います!
それでは次週もお楽しみに☆
(管理栄養士 奥みゆ貴)